『一流の記憶法』
一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく
- 作者: 六波羅穣
- 出版社/メーカー: ニケ出版
- 発売日: 2017/01/13
- メディア: Kindle版
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最近、自分の記憶力に自信がなくなってきた。
仕事で作業手順を教わって、その場でできても、忘れてしまう事が多い。
そこで記憶に関する本を探していたところ、『一流の記憶法』という本を見つけた。
アマゾンのレビュー数も100を超えていて、全体的に高評価。
気になったので買って読んでみました。
結論から言うと、最高の内容でした。
受験生の頃に知りたかった…
この本が当時存在して、自分が書いてあることを実践していたら
100%第一志望に受かっていただろうなと思ったわけです。
この本があれば、「〇〇勉強法」といった類の本は他に必要ないと言えるほど、
役に立つ情報ばかりでした。
以下特に印象に残ったところ。
記憶とは
記憶とは、「情報が入ってから出ていくまでの過程」を丸々含めた表現だと定義している。
そもそも、人はなぜ記憶するのかといえば、必要な時に思い出すためである。つまり、「思い出す」という行為こそが記憶の目的であるはずだ。
しかし多くの人が、情報を入力(インプット)することばかりに気を使う。本書を読むまで、私もその一人でした。。。
入力してから出力(アウトプット)するところまで含めて、初めて「記憶」と言える。
なので、何か情報を記憶したいなら、反復想起(=思い出すこと)することが重要です。
当たり前のようで、実はものすごく大切な考え方だと思います。
では、次にどのタイミングで反復すればいいかについて。
エビングハウスの忘却曲
ある情報を覚えた場合、その情報は時間が経つと、以下の割合で忘却していく。
20分後:42%忘却
1時間後:56%
1日後:74%
1週間後:77%
1か月後:79%
このことから、分かることは
1日たっても覚えていた事は、その後時間がたっても、その体部分は覚えていられるということ。
そして、1週間後に覚えていることは、1カ月後もそのほとんどを覚えている。
つまり、情報を長期記憶したい場合は、まずは1日後に覚えている状態に持っていくことが大切。
想起の間隔
想起とは、簡単にいえば「思い出すこと」で、アウトプットの事です。
そもそも記憶は、必要な時に必要な情報を「思い出したい」からするのです。
なので、長期記憶になるまで、反復想起することが何よりも重要になります。
では、具体的にどのタイミングで想起するべきなのか。
目安として
1回目:数秒から30秒以内
2回目:数分以内
3回目:1時間から1日以内
4回目:1日後
5回目:1か月後
のタイミングで、記憶したい情報を想起すると良いそうです。
最後に
本書は記憶のテクニックについて具体的な方法がいくつも紹介されている。
「〇〇勉強法」といったノウハウ本にありがちなのが、具体的な方法論が知りたくて買ったのに、読んでみたら勉強する時の心構えであったり、精神論であったりすることだろう。
しかし、『一流の記憶法』はタイトルに偽りがなく、具体的な記憶の方法がいくつも紹介されていて、どれも使える情報です。
この本の「はじめに」の部分に、
一読したら実践すること。ただし一度にすべてを実践してはいけない。脳は4つくらいのことしか一度に意識できない。
と書いてある。
まずは紹介されているテクニックの中から、これなら実践できるというものを
2,3個意識しながら勉強や仕事に取り入れるのが良い。