ひろつかさ、本を読む。

読書感想がメインです。

『自分を操る超集中力』

 

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

 

 

集中力を上げたいという思いで読んでみました。

 

「ウィルパワー」という聞いた事のない単語もありましたが、読みやすく、また内容も分かりやすい本でした。

 

以下、自分が気になったポイント3つ紹介

 

ウィルパワーとは

ウィルパワーという言葉が本書では頻繁に出てくるキーワードとなっています。

ウィルパワーとは、ざっくり言えば脳(特に前頭葉)の体力のことです。ゲームでHPというパラメータがあるが、脳にもHPがあるようだ。集中力を使う度に、このウィルパワーが少しずつ消費されていく仕組みなのだそうだ。快適な睡眠や食事(とくにブドウ糖を含む)を摂ることによってウィルパワーは回復するのだとか。

 

人は行動ではなく、意思決定によって疲れる

本書を読んで初めて知った事は多いのですが、この「意思決定によって疲れる」という所が、個人的には、特に興味深い内容でした。

「人は行動することによって疲れる」というのは、DaiGo氏によれば、多くの人が抱える誤解なのだとか。

 

前頭葉には、「何かをやる」「なにかをやらない」「なにかを望む」という選択や決断を担う領域がそれぞれある。そしてその1つ一つの領域を使った選択や決断の際に、たとえそれがどんなに小さな事であっても脳は集中力を使い、ウィルパワーも減っていく。

 

何かに没頭したり、誘惑にあらがったり、将来の目標や明日の予定を考えたりする度にウィルパワーは消費され、集中力が発揮できない状態になる。 

 

 つまり、日常生活の中で、「なにかをやる」「なにかをやらない」という選択と決断を繰り返すたびに、ウィルパワーは減少するのだ。

 

決定疲れ

よく疲れている時に、やらなくてはいけないことを「先延ばし」してしまうことがあります。これはウィルパワーが一定以下になっているせいで起こるそうですが、この「先延ばし」の状態が続く限り、ウィルパワーは消費され続けるそうです。

 

何かを決定しなくてはいけない細かいことを頭の中で「やりかけのまま」「先延ばし」にしておくと、無意識に気にした状態が続くからです。

頭の中で「やりかけのこと」がいくつか待機状態になっている感覚でしょうか。

これでは脳のスペックが十分に発揮できないのも納得です。

 

つまり、決断はすぐに下したほうがウィルパワーを消費しないので好ましいということです。日常生活で、選択肢が多いなら断捨離してみるのも良いかもしれません。

 

最後に

正直、今まで読んだ本の中でも、読んでよかったTOPクラスの本でした。

 

知らないことばかりでしたし、「行動ではなく、意思決定で疲れる」という理論も、心理学や脳科学の観点から分かりやすく説明されていたので、専門知識がない私でも理解しやすい本でした。

 

ポイントは3つに絞りましたが、日常生活ですぐに取り入れる事のできるノウハウもたくさん紹介されていて、値段以上の価値でした。

 

(日常生活ですぐに実践できるもの一部紹介)

・休憩の取り方

・1~2時間にコップ1杯分の水分補給

・15分に一回立ち上がる

等々・・・

 

今まで集中できないことによって、たくさん損してきた自覚があるなら読んで損はないでしょう。

 

集中力をアップさせて、自分の本来の力を発揮してみませんか?